ツマグロスズメバチは、沖縄の宮古島以南の琉球列島や八重山諸島の限られた地域に生息しているハチ目スズメバチに分類されています。

ツマグロスズメバチは、オオスズメバチやキイロスズメバチなど他の攻撃性が高い凶悪なスズメバチよりは、おとなしいスズメバチですが、他のハチよりは攻撃性が高いスズメバチです。

この記事では、ツマグロスズメバチの特徴や生態、攻撃性について解説します。また、刺された時の応急処置や安全な駆除方法についても紹介します。

ツマグロスズメバチの特徴

ツマグロスズメバチはハチ目スズメバチ科に分類されているハチです。ツマグロスズメバチは、沖縄の限定された地域にのみ生息しています。

ここでは、ツマグロスズメバチの特徴について解説していきます。

ツマグロスズメバチの見た目

ツマグロスズメバチは濃い飴色の体で薄いレモン色の太い帯が腹部にあります。

つまり、ツマグロスズメバチはツートンカラーの美麗種であることが特徴的なスズメバチです。

ツマグロスズメバチの大きさ

ツマグロスズメバチの女王バチは体長2cm台後半で、働きバチは2cm前後です。

女王バチは、スズメバチの中でも中型クラスですが、働きバチは、小型クラスです。

他のスズメバチとの見分け方

ツマグロスズメバチと他のスズメバチとの見分け方は、頭部と胸部が濃い飴色（オレンジに近い）で、腹部は濃い黒色となる独自のツートンカラーであることです。

また、働きバチが他のスズメバチよりも小型であることもポイントです。

ツマグロスズメバチの生息地域

ツマグロスズメバチは、沖縄の限定された地域に生息していますが、日本以外にも生息しています。ここでは、ツマグロスズメバチの生息地域について紹介していきます。

日本での生息地域：宮古島以南の琉球列島、八重山諸島

ツマグロスズメバチの日本での生息地域は、宮古島以南の琉球列島、八重山諸島です。また、宮古島周辺の小島や与那国島など小さな島にも生息しています。

八重山諸島の石垣島と西表島には３種のスズメバチが生息していますが、ツマグロスズメバチの個体数が多いとされています。

日本以外での生息地域：東南アジアやスリランカ、インド

ツマグロスズメバチは、東南アジアを中心に、アジア圏に広く生息しています。

西アジアのインド、スリランカから、東アジアの中国、台湾まで生息地域が広がっています。また、南アジアはインドネシアのそれぞれの島からニューギニアと周辺の島まで、とても広い範囲に生息しています。

東南アジアでは、平野部から人里に近い環境でも見かけられるスズメバチです。

ツマグロスズメバチの巣の特徴

ツマグロスズメバチの巣の形や場所には、特有の特徴があります。ここでは、ツマグロスズメバチの巣の特徴について解説していきます。

巣は徳利を逆さまにしたような形

ツマグロスズメバチの巣は徳利を逆さまにしたような形です。そのため、巣の下部は、細い筒状の形をしています。働きバチが羽化したあとには、徐々に球体の巣になっていきます。

地上から1m未満の高さに作られやすい

ツマグロスズメバチの巣は、地上から1m未満の高さに作られやすいです。

そのため、樹の枝や草むらなど地表に接するような低い場所によく見られます。また、建物の軒下にも巣が作られることもあります。

ツマグロスズメバチの攻撃性や危険性

ツマグロスズメバチは、他のスズメバチよりはおとなしい種ですが、巣を刺激すると攻撃性が高くなります。ここでは、ツマグロスズメバチの攻撃性や危険性について解説していきます。

巣に近づくと攻撃性が高くなる

ツマグロスズメバチの習性として巣に近づく時は攻撃性が高くなります。ツマグロスズメバチが危険になる場面は、巣の存在を知らずに近づいたり、刺激してしまうことが多いです。

例としては農作業中に攻撃を受ける例が多いと報告されています。

一方、普通に食物探しをしている最中のツマグロスズメバチの働きバチに攻撃されることはないため、過度に怖がる必要はありません。

毒性が強い

ツマグロスズメバチは、比較的おとなしいですが、スズメバチの1種であり、毒性が強いです。

そのため、ツマグロスズメバチに刺された際には早急に応急処置を完了する必要があります。また、応急処置後には医療機関で治療を受けることが必要です。

刺されたことがある場合には、アナフィラキシーショックを発症する可能性もあるため注意してください。

巣に近づかなければ他のスズメバチよりおとなしい

ツマグロスズメバチは巣に近づかなければ、攻撃性は高くなりません。そのため、普段は危険性が低いおとなしいスズメバチです。

ツマグロスズメバチに刺された時の対処法

ツマグロスズメバチは、他のハチよりも毒性が強いスズメバチの1種であるため、刺された際には迅速に応急処置をして、医療機関で適切な治療を受ける必要があります。

ここでは、ツマグロスズメバチに刺された時の対処法について解説していきます。

応急処置をする

ツマグロスズメバチに刺された時には、すぐに応急処置をする必要があります。応急処置の手順は下記の通りです。

1. 安全な場所に移動する
2. 刺された場所を水で洗い流す
3. 刺された場所をつまんで毒を絞り出す
4. 毒針をピンセットなどで抜く
5. 刺された場所を冷やす

アナフィラキシーショックを起こした経験がある方は、エピペンを使用してください。

医療機関に連絡して治療を受ける

ツマグロスズメバチに刺された際には、医療機関で適切な治療を受ける必要があります。刺された場所のかゆみや腫れなどは皮膚科や子供の場合には小児科で軟膏や飲み薬で治療可能です。

しかし、アナフィラキシーショックを起こした場合には、救急外来をすぐに受診してください。アナフィラキシーショックの症状には下記のようなものがあります。

• 息苦しさ、呼吸困難
• 唇や舌の腫れ
• 全身のじんましん、かゆみ
• めまいや意識障害

ツマグロスズメバチの駆除方法

ツマグロスズメバチを駆除する方法は自力で駆除する方法とハチ駆除業者に依頼する方法があります。ここでは、ツマグロスズメバチを巣ごと駆除する方法について解説していきます。

自力で駆除する

ツマグロスズメバチを自力で駆除することは可能です。しかし、安全に気をつけて行う必要があります。ツマグロスズメバチを自力で駆除する手順は下記の通りです。

1. 必要な道具をそろえる（殺虫剤、袋、防護服など）
2. 活動性が低い時間を選ぶ（日没後）
3. 殺虫剤をかける
4. 巣を切り離す
5. 袋に巣を入れる
6. 巣は燃えるゴミで処分する

自力で駆除する方法は、安い費用で行える点が魅力ですが、安全性が担保できないというデメリットもあります。防護服の耐久性や殺虫剤の効果により刺される危険性が高いです。

ハチ駆除業者に依頼する

ハチ駆除業者に依頼すれば、安全にツマグロスズメバチを駆除できます。ハチ駆除業者に依頼するメリットは下記の通りです。

• リスクなく安全に駆除できる
• 巣の場所を特定してくれる

ツマグロスズメバチに刺されるリスクを避けて、安全にツマグロスズメバチを駆除したいならハチ駆除業者に依頼する方法がおすすめです。

ツマグロスズメバチの注意点

ツマグロスズメバチに遭遇した時の注意点は下記の通りです。

• 巣を発見したら近づかない
• 刺されたら適切な治療を受ける
• ツマグロスズメバチの巣は適切に駆除する

ここでは、ツマグロスズメバチの注意点について解説していきます。

巣を発見したら近づかない

ツマグロスズメバチの巣を発見したら巣には近づかないようにしましょう。ツマグロスズメバチは、巣を刺激すると攻撃性が高くなるスズメバチです。

そのため、ツマグロスズメバチの巣を発見したら、近づかないで安全に駆除できる方法を検討してください。

刺されたら適切な治療を受ける

ツマグロスズメバチに万が一刺された場合には、適切な治療を受けることが必要です。刺されたらすぐに応急処置をして、皮膚科や小児科を受診して軟膏や飲み薬で治療してください。

アナフィラキシーショックを起こした場合には、エピペンの使用や救急外来の受診を迅速に行ってください。

ツマグロスズメバチの巣は適切に駆除する

ツマグロスズメバチの巣は、適切な方法で駆除してください。自力で駆除する場合には、殺虫剤や防護服など必要な道具を使用して、ツマグロスズメバチの巣を駆除してください。

また、安全に駆除するならハチ駆除業者の利用がおすすめです。ハチ駆除業者なら、専門知識に基づいて安全に駆除してくれます。

また、巣の場所が分からない場合でも巣の場所を特定して駆除してくれます。

ツマグロスズメバチを安全に駆除するなら『ハチ駆除専門クリーンライフ』にお任せ

ツマグロスズメバチは、スズメバチの1種で攻撃性や毒性が高く自力で駆除するには危険が伴います。ツマグロスズメバチを駆除するならハチ駆除業者に依頼することが最も安全です。

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