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スズメバチの毒による事故に注意!刺された時の対処法や事故を防ぐ方法を解説
スズメバチの毒による事故は毎年発生しています。
なかには刺された後に死亡する方もいるため、活動期である夏から秋は特に注意しなければなりません。
この記事ではスズメバチが持つ毒の特徴や、刺された時の対照法を詳しく解説します。
スズメバチの特徴を知っておけば、万が一遭遇しても被害に遭う可能性は減らしやすくなります。
スズメバチから身を守るためにも、この記事を参考に安全な外出や自然探索を行ってください。
Contents
スズメバチの毒による死亡事故は多い
スズメバチの毒による死亡事故は毎年少なからず発生しています。
林野庁によると令和5年だけでも21名の方がハチ刺されによる事故で亡くなっているため、夏や秋といった活動期は誰でも注意しなければなりません。
ここでは、スズメバチに刺されないために必要な事前知識を解説します。
スズメバチについて知っておくだけで悲惨な事故を防げる可能性が高まるのでご参考にしてください。
特に危険なスズメバチは9種
スズメバチと一概に言っても、実は全部で67種もの種類が存在します。
そのうち日本には「16種」が生息しており、特に攻撃性が高く危険なスズメバチは以下の「9種」です。
種類 | 毒性 |
オオスズメバチ | 非常に強い |
キイロスズメバチ | 非常に強い |
モンスズメバチ | 非常に強い |
チャイロスズメバチ | 非常に強い |
ツマグロスズメバチ | 強い |
ツマアカスズメバチ | 強い |
コガタスズメバチ | 強い |
ヒメスズメバチ | やや強い |
クロスズメバチ | やや強い |
それぞれ毒性は異なりますが、特に凶悪なのは世界最大の「オオスズメバチ」や全身が黄色い「キイロスズメバチ」などです。
実は体の大きさは毒性に関係なく、全長が小さいチャイロスズメバチなども強い毒を持ちます。
とはいえ、急にハチが現れた際、瞬時に種類を特定することは困難です。
ハチが近づいてきた場合は刺激しないようゆっくり距離を取り、刺されないようその場から立ち去るようにしましょう。
▼日本に生息するスズメバチについて解説!最も危険なスズメバチの特徴とは?▼
日本に生息するスズメバチの種類とその特徴を解説
夏から秋がスズメバチの活動期
スズメバチは主に「夏から秋」に活動する昆虫です。
11月〜4月の寒い間は「越冬期」にあたり、羽化した嬢王蜂が倒木などにこもってしばらくの間冬眠を行います。
春が訪れると嬢王蜂が長い冬眠から目覚め、気温が高くなると同時に働きバチなども含めて巣作りを進めていくのです。
夏から秋に繁殖を繰り返して個体数も増えていくため、ハチ刺されを防ぐにはこの時期に注意して過ごさなければなりません。
また、活動期に大きなハチを一匹見つけた場合、それは嬢王蜂の可能性があります。
刺激すると近くの巣に潜む働きバチたちに襲われる可能性があるため注意してください。
【暖冬によりハチの活動期は長期化している!】
スズメバチの活動期は基本的に夏から秋ですが、冬でも気温が高いケースが増えたことでハチたちが従来より長く活動するようなっています。
これまでは冬眠していた時期を巣作りに充てるようになっていることから、巣のサイズも巨大化する可能性が高くなっているのです。
ゆえにハチも増え続けるため、ハチ刺されに注意しなければならない期間も長くなっています。
都市部でもスズメバチ事故は発生する
森や畑など自然が多い場所で見かけるイメージのスズメバチですが、実は都市部でも生きていくことができます。
ゆえに人口の多い都市に住んでいる方々でも気温が高い時期は特にハチ刺されに気をつけなければなりません。
スズメバチは家の屋根裏や軒下にも巣を作り、繁殖を行うことができます。
特に身近な場所だと室外機の裏に巣を作るケースもあります。
人が住む場所のすぐそばに大量のハチが潜むことも十分考えられます。
もし住居の近くにハチの巣が作られた場合、自身で駆除しようとすると屋内にハチが侵入してくることもあるでしょう。
スズメバチは専門知識を持った駆除業者などに依頼するのが身を守ることにつながります。
スズメバチが人間を襲う理由
スズメバチは自分や巣を守るために人を含めた外敵を攻撃します。
通常は巣作りに集中しているスズメバチですが、餌を探していたり、巣材集めのために外出していることもあります。
このタイミングでスズメバチに出会い、刺激するような行動をすると敵と認定されて攻撃対象となってしまうのです。
特にスズメバチの巣の10メートル以内に入ると敵として認定されやすく、大量のハチが襲ってくることも少なくありません。
スズメバチが攻撃モードに入ると「威嚇行動」といって、カチカチと音が聞こえるくらい顎を鳴らしたり、飛びながら空中を停止するホバリングをしたりします。
また、スズメバチは「警報フェロモン」を出すことで、仲間のハチに緊急事態を知らせることも可能です。
警報を受け取ったハチが一斉に近づいてくる危険性もあるため、威嚇行動をするハチを見つけたら静かにその場を去りましょう。
参考:日本産スズメバチ属の警報フェロモンに関する研究|J-STAGE
スズメバチの毒によって起こる症状
スズメバチに刺されて体内に毒が入ると、非常に多くの症状を引き起こす可能性があります。
主な症状は、刺された部位の激しい痛みや腫れ、かゆみなどから始まり、重症だと筋肉の痙攣や組織の損傷、さらには心臓や呼吸機能にまで影響が及ぶことがあります。
特に怖いのは「アナフィラキシーショック」と呼ばれる急性のアレルギー反応です。
これは刺された直後から十数分以内に発症することが多く、血圧の急激な低下や呼吸困難、意識障害など、命に関わる症状を引き起こしかねません。
アナフィラキシーショックは体質によって発症リスクが異なるため、過去にハチ刺されの経験がある人やアレルギー体質の人は特に注意が必要です。
刺されたらすぐに患部を流水で洗い、速やかに医療機関を受診してください。
スズメバチに刺された時の対処法
毒性に関係なく、スズメバチに刺された時は素早く対処しないと命の危険が及ぶ可能性があります。
ハチ刺されの経験がある方はもちろんのこと、ハチに遭遇したことがない方でも対処法を知っていれば万が一の際に自身や周囲の方を守れるかもしれません。
ここではハチ刺されの症状別に対処法を解説するので、ご参考にしてください。
痛みやかゆみが起きた場合
スズメバチに刺され、30分程度経過しても痛みやかゆみの症状にのみ留まる場合は、基本的に「局所症状」として扱われます。
熱などを帯びて不快感を覚える可能性はありますが、正しく対処すれば約24時間程度で症状は治まりやすいです。(参考:ハチ刺傷|高染市消防本部)
【局所症状が起きた時の具体的な対処法】
- 刺された場所を流水でしっかり洗い流す。ハチの針が見える場合は指やピンセットでゆっくり抜き出す
- 爪先などで刺された場所を圧迫し、毒を絞り出すようにする。口で吸い出すのは毒が体内に入る可能性があるためNG
- 抗ヒスタミン剤が含まれたステロイド軟膏を塗布して様子を見る
- 濡れたタオルや氷水で刺された場所を冷やして安静にする
- 痛みが強い場合は皮膚科などの受診が必要
参考:ハチに刺されたときの応急手当、病院の診療科目は?|横須賀市
なお、過去にハチ刺されの経験がある場合は、仮に局所症状で収まったとしても病院を受診するのがおすすめです。
全身のしびれやめまいが起きた場合
スズメバチに刺された後に全身のしびれやめまいが起きた場合は、アナフィラキシーショックである「全身症状」が起きている可能性があります。
代表的な症状として、息苦しさや冷や汗、血圧低下や意識消失といった、命を失いかねないショック症状が発生しかねないのが全身症状の怖い部分です。
全身症状は多くの場合、刺されてから30分以内に発症すると言われています。
症状が重ければ重いほど発症までの時間は短いため、少しでも様子がおかしい場合は迅速に救急車を要請しなければなりません。(参考:蜂毒アレルギーの臨床|獨協医科大学リポジトリ)
特に、過去にハチ刺されの経験がある方は少なくない確率で全身症状を引き起こす可能性があります。(参考:蜂によるアナフィラキシー|初石皮膚科クリニック)
ハチが多いうえに、すぐに救急車を呼べない地域で活動する場合はショック症状を一時的に緩和する「エピペン」などを持参することも必要です。(参考:ハチに刺されたら|一般社団法人大阪府医師会)
スズメバチによる事故を防ぐ方法
スズメバチによる事故は、スズメバチの特性を知ったうえで事前に対処すれば防ぐことも不可能ではありません。
ここでは、ハチ刺されを防いで安全に活動するための対処方法を解説します。
- スズメバチの巣に近づかない
- 事故を防ぐ身なりを心がける
- 対処アイテムを携帯する
- 黒い服を着用しない
- スズメバチの威嚇行動を知る
- 臭いの強いものを見に付けない・持たない
- 梅雨に巣を駆除する
決して難しい内容ではないので、スズメバチの活動期に自然の多い場所に行く時のご参考にしてください。
スズメバチの巣に近づかない
スズメバチの巣を見つけたら絶対に近づかないようにしてください。
たとえ涼しい時期でも、暖冬によってスズメバチが従来より長く活動している可能性があります。
巣を木でつついたり、揺らしたりするのはもってのほかです。
一度でも敵だと認定されると、警報フェロモンを出すことで多くの仲間を呼び出し、さらに危険な状況に陥る可能性があります。
木の近くや家の軒下など、雨や風をしのげる場所はスズメバチが巣を作る場所として最適です。(参考:ハチ(スズメバチ・アシナガバチ・ミツバチ)|川崎市)
普段から点検しつつ、仮に巣を発見したら専門業者に依頼して駆除を進めてください。
事故を防ぐ身なりを心がける
スズメバチがいる可能性のある場所に行く時は、「スズメバチにロックオンされても安全な身なり」を心がけましょう。
具体的には、長袖・長ズボンを着用し、万が一ハチが近づいてきても肌に針が刺さらない格好が理想的です。
また、なるべく長靴にズボンの裾を閉まって、隙間からハチが侵入しないようにするのも大切といえます。
首にタオルを巻き、露出を極限まで減らすことが重要です。
夏にこのような格好をする際は、熱中症に注意しつつ活動するようにしてください。
対処アイテムを携帯する
ハチ刺されによる事故を防ぐには、常日頃から対処アイテムを携帯することも効果的です。
【ハチ刺され事故を防ぐ・症状を防ぐ主な携帯アイテム】
・スプレー式の殺虫剤
巣が作られる軒下などに定期的に撒いておくとハチが集いにくくなる
・ポイズンリムーバー
刺された場所から毒を吸い出すために利用する
刺されてすぐに使い、応急手当を行うことが重要
・エピペン
ハチ刺されによるアナフィラキシーショックが発生した際に利用する
携帯用ケースのカバーキャップを指で押し開け、注射器を取り出す。
注射器を片手でしっかりと握り、もう片方の手で 青色の安全キャップを外す。
大腿部の前外側に垂直になるようにし、オレンジ色のニードルカバー先端を「カチッ」と音がするまで強く押し付ける。
押し付けたまま数秒間待つ。注射器を大腿部から抜き取る。
オレンジ色のニードルカバーが自動的に伸びたことをチェッ クし、正常に注射できたことを確認する。
使用済みの注射器は、ニードルカバー側から携帯用ケース に戻す。
エピペンを打った場合でも救急車の要請、もしくは医療機関の受診は必須です。
・抗ヒスタミン剤が入ったステロイド軟膏
局所症状が起きた際に患部に塗布する
かゆみなどを抑える効果あり
参考;わが国における蜂刺症|国立健康危機管理研究機構
自身のハチ刺され経験や向かう場所によってアイテムを携帯しておくと、万が一刺された場合でも迅速に対処が可能です。
黒い服を着用しない
スズメバチを含む多くのハチは黒い物に強く反応します。
黒い服を着ていると敵としてロックオンされる可能性があるため、巣に近づく時や自然が多い場所に行く時は白色や黄色の服・防止などを着用するのがおすすめです。
参考:スズメバチにご注意ください|鳥取県
参考:蜂に注意|林業・木材製造業労働災害防止協会
スズメバチの威嚇行動を知る
スズメバチはいきなり攻撃してくる場合もあれば、独特の「威嚇行動」で警告を発した後に攻撃してくる場合もあります。
代表的なのが、鋭い顎をカチカチと鳴らす行動です。
スズメバチが近くにいる状況でカチカチと音がしたら、まずは落ち着いてゆっくりと後ろに下がるようにしてその場を離れてください。
また、姿勢を低くすることも効果的です。
手で払ったり、急に体を動かしたりすると攻撃していると見なされ、襲ってくる場合があります。
臭いの強いものを見に付けない・持たない
スズメバチは臭いの強いものにも敏感です。
特にヘアスプレーや香水、糖分が多く含まれた液体などは危険で、スズメバチをおびき寄せてしまう可能性があります。
外でのバーベーキューの際などは無意識に強い臭いを発することが多いため特に注意が必要です。
梅雨に巣を駆除する
スズメバチによる事故を防ぐなら、梅雨時期に巣を駆除を検討するのも良いでしょう。
梅雨はスズメバチが冬眠から覚めて活動を始めて間もない時期です。
巣も小さい傾向にあり、比較的安価で駆除依頼できることから、対策する時期としてはおすすめといえます。
また、スズメバチは雨に弱く活動が鈍化していることも梅雨の駆除が推奨できる理由の一つです。
梅雨が明けると活動も活発になるため、早めの対処が重要です。
参考:スズメバチ対策|常陸大宮市
参考:スズメバチに遭遇して『手で払うのはNG!』刺されたら『毒を口で吸うのはNG!』今年は暖冬で巣が巨大化するおそれ|MBSNEWS
スズメバチ駆除なら『ハチ專門駆除クリーンライフ』がおすすめ!
スズメバチの駆除にお悩みなら『ハチ專門駆除クリーンライフ』にご相談ください。
ご依頼から最短30分で現場に駆けつけるため、急にハチが発生した場合でもご依頼いただけます。
現地調査・キャンセル料金は無料で、作業前の見積もりから説明なく料金変更することもありません。
ご納得のうえで契約が可能なので、スズメバチの巣が生活の悩みのタネとなっている時の相談相手としても最適です。
再発防止対策やスズメバチに刺された時の対応も可能なので、スズメバチ事故を防ぎたい時におすすめです。
スズメバチの毒に関するよくある質問
- スズメバチの毒が体内に入ったら確実にアナフィラキシーショックになりますか?
- スズメバチに刺されたからといって、確実にアナフィラキシーショックを起こすわけではありません。
体内に「ハチ特異的IgE抗体」を持つ方は、約20%の確率でアナフィラキシーショックを起こすと言われています。
また、上記の抗体を持たない方でもアナフィラキシーショックを起こす可能性があるため、対策アイテムを携帯することが重要です。
- スズメバチの毒を水で洗い流すのは本当に意味があるのですか?
- スズメバチの毒は水に溶けやすいため、刺された後に患部を流水で流すことは意味がある行為です。
とはいえ、流水で流せば局所症状や全身症状を必ず防げるわけではありません。
症状に応じて迅速に対処することが重症化を防ぐのに最も効果的です。
- スズメバチの毒は熱分解できるのですか?
- 毒は熱分解できるということ自体は間違いではありませんが、スズメバチの場合は毒を洗い流す・吸い出した後に冷やして応急手当をすることを優先しましょう。
主に熱分解できるのは「魚」や「クラゲ」が持つタンパク毒と言われています。
危険ですので、無理せず
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