この記事では、スズメバチが1匹でウロウロする理由について解説します。

スズメバチは攻撃性が強いことで知られ、刺されると重篤な症状を引き起こすこともある危険なハチです。毎年人的な被害も一定数発生しており、ハチのなかでも危険性が高い種類といえます。

スズメバチからの被害をなくすには、正しく対処することが大切です。自身とその家族の安全を確保するためにも、きちんとした知識を身につけておきましょう。

スズメバチが1匹でウロウロする理由

スズメバチの行動は解明されていない点も多く、理由についてはっきりと断言はできません。しかし、1匹でウロウロしている場合には、主に以下のような理由が考えられます。

• 女王蜂が新しく巣を作る場所を探している
• 餌を探している

女王蜂が新しく巣を作る場所を探している

スズメバチが1匹でウロウロしているのを見かけたら、それは女王蜂が新しく巣を作る場所を探している可能性があります。スズメバチは、女王蜂しか越冬をしません。

スズメバチは春から初夏にかけて新しい群れをつくる傾向にあり、女王蜂は春先になると巣作りを始めます。

ただし、巣は外敵から狙われにくい場所にしなければなりません。女王蜂がウロウロと飛び回るのは、巣に適した場所を慎重に偵察していると考えられます。

巣を作ったあとは巣の中で繁殖をおこない、夏にかけて少しずつ働きバチを増やしていくのが一般的です。

餌を探している

ズメバチはミツバチとは異なり、単独で行動するのが基本です。スズメバチが1匹でウロウロしているときは、餌を探している可能性があります。

ちなみにスズメバチは昆虫を主食としていますが、その場（狩場）でした。スズメバチは餌を巣に持ち帰る習性があり、近くに巣があることも考えられるので注意しましょう。

そのほか、スズメバチが1匹でウロウロするのは迷子になってしまったり、巣が破壊されたために新しい場所を探していたりする場合もあります。このようなときは、攻撃的になっていることがあるため注意が必要です。

スズメバチが1匹でウロウロしているときにやってはいけない行動

スズメバチは、攻撃性が強いハチです。毒性も強く、刺されると重大な症状を引き起こすこともあります。刺激を与えると攻撃される可能性があるため、以下のような行動は控えましょう。

• 大声を出したり騒いだりする
• 物などで叩いて駆除しようとする

スズメバチは危険であることを認識しているものの、なかには「1匹だけなら大丈夫だろう」と考える方もいるでしょう。しかし、スズメバチは危険を察知するとフェロモンを出して、仲間にもそれを知らせます。

集団のスズメバチから襲われることにもなりかねないため、安易に刺激を与えることはやめましょう。

スズメバチが1匹でウロウロしているのを見かけたときの対処法

スズメバチは攻撃性が高いため、正しく対処することが大事です。1匹でウロウロしているのを見かけたら、以下のような対処を心がけましょう。

• 静かに安全な距離まで離れる
• 屋内なら窓を開けたりして出口を作る
• 屋内から出て行ったあとに侵入経路をふさぐ
• 殺虫スプレーや捕獲器で駆除する
• 近くに巣がないか確認してみる

静かに安全な距離まで離れる

スズメバチを見かけたら、騒がずにゆっくりとその場を離れましょう。

スズメバチは動きに反応しやすいため、急いで逃げたり、大声を出したりした場合には攻撃されるリスクが高まります。フェロモンを放出されると集団での攻撃にあう可能性があるので、静かに安全な距離まで移動しましょう。

安全な距離の目安としては、10ｍほどは離れておきたいところです。ただし、スズメバチの行動は予想がしづらいので、状況に応じてできるだけ遠くまで離れましょう。

屋内なら窓を開けたりして出口を作る

屋内でスズメバチを発見した場合には、出口を作ることがポイントです。窓や窓を開けて、スズメバチが出ていくためのルートを確保しましょう。

スズメバチは光に反応しやすいので、部屋を暗くするとより効果的です。外のほうが明るい状況をつくることで、スズメバチが部屋から出ていきやすい状況にできます。

もしもスズメバチを見失ったときは、無理に探さずにしばらく様子を見るのがおすすめです。探そうとして動き回ると刺激を与えてしまい、攻撃される恐れがあります。

屋内から出て行ったあとに侵入経路をふさぐ

スズメバチが部屋から出ていったあとは、侵入経路をふさぐことも大切です。スズメバチが屋内へ侵入する際には、以下のような経路が挙げられます。

• 窓・玄関
• 換気扇
• エアコンの排出口（排出ホース）

侵入できそうな状態の場合には、カバーやネットを活用して経路をしっかりとふさぎましょう。

殺虫スプレーや捕獲器で駆除する

駆除を検討するときは、殺虫スプレーや捕獲器を活用しましょう。ハチ用の殺虫スプレーや捕獲器には即効性のある成分が配合されており、比較的安全にスズメバチを駆除できます。

ただし、駆除する際は安全性をしっかりと確保することが重要です。駆除する場合は、以下の点をおさえておきましょう。

• 厚手の手袋や衣類でガードする（とくに顔や首など露出部分を保護する）
• 保護メガネを着用する
• スプレーは風上から噴射する
• 噴射後は速やかにその場から離れる
• 捕獲器はよく飛来する場所や巣の近くに設置するのが効果的

もし駆除しているときにスズメバチに刺されたら、傷口を洗い流して安静に過ごしましょう。スズメバチは毒性が強いため、異変を感じた場合は速やかにクリニックを受診してください。

近くに巣がないか確認してみる

スズメバチを1匹見たら、近くに巣がないか探してみましょう。スズメバチは半径1km圏内が行動範囲とされており、ウロウロしていたら近くに巣がある可能性があります。

なお、スズメバチの警戒範囲は、巣からおよそ10ｍの範囲です。警戒範囲に入ると、攻撃をされるリスクが非常に高くなるため注意しましょう。

スズメバチが巣を作りやすい場所としては、軒下・木下・地中などが挙げられます。生活圏内に巣があると家族が危険にさらされるリスクがあるため、巣がないか確認しておくのがおすすめです。

ただし、巣に近寄ると攻撃を受ける可能性があるので、巣探しは慎重におこないましょう。

スズメバチの巣を見つけたら業者に駆除を依頼するのがおすすめ

スズメバチの巣を見つけたときは、業者に駆除を依頼するのがおすすめです。スズメバチは攻撃性が強いため、自分での駆除は危険性が高く、アナフィラキシーショックのような重篤な症状を引き起こすリスクがあります。

専門の業者に依頼すれば、安全に巣を駆除できます。ちなみに駆除費用は、1～5万円ほどが相場です。ただし、費用は巣の大きさや場所によって大きく変わるため、詳細は見積もりで確認しましょう。

スズメバチ駆除を依頼する業者の選び方

スズメバチの駆除を依頼できる業者は無数に存在しており、業者との間で高額請求のようなトラブルに発展した事例もあります。業者選びに失敗しないためには、以下の5つの点をチェックしましょう。

• 実績は豊富か
• 迅速に対応してもらえるか
• 対応は丁寧か
• 口コミでの評判は良いか
• 料金は明確か

業者は対応の丁寧さ・実績・料金を考慮し、総合的に判断することが大切です。見積もりで不明瞭な点がある場合には、納得いくまで確認しましょう。

曖昧なまま依頼するとのちほど追加料金を請求され、費用が高額になる可能性があります。

また、業者選びで失敗しないためには口コミをチェックするのがおすすめです。口コミは利用者のリアルな意見なので、公式サイトだけではわからない実情を把握できます。

後悔しないためには、対応や料金に関して評判の良い業者を選びましょう。

スズメバチが1匹でウロウロしているときのよくある質問

スズメバチを1匹見かけたらどうしたらいい？

静かにその場を離れましょう。屋内で発見したときは窓や扉を開けて、スズメバチが出ていくためのルートを確保する必要があります。

なお、スズメバチがウロウロしているのを見かけたら、近くに巣がないか探してみましょう。巣が家の近くにあると自身やその家族に被害が出る恐れがあるため、速やかに駆除するのがおすすめです。

ウロウロしているスズメバチを殺すとどうなる？

問題がなければそっとしておくのが安全です。スズメバチは刺激を与えるとフェロモンを放出して、仲間に知らせる習性があります。集団のスズメバチから襲われることになりかねないので、無理に駆除をするのはやめておいたほうが無難です。

どうしても駆除するときは、殺虫スプレーや捕獲器を活用しましょう。ただし、スズメバチは攻撃性と毒性が強いため、安全性はしっかりと確保する必要があります。

ハッカ油はスズメバチが寄ってくる？

ハッカ油は、スズメバチが苦手とする臭いを発します。寄ってくるどころか、スズメバチを遠ざけるのに効果的です。ハッカ油を水で薄めた液体を家周辺に散布すると、スズメバチが近寄りにくくなります。

とくにベランダや庭など、スズメバチが訪れやすい場所に散布すると有効です。ハッカ油のほか、木酢液にも同様の効果が見込めます。

スズメバチが秋に1匹でウロウロしているのはなぜ？

秋にスズメバチが1匹でウロウロしていた場合は、餌を探している可能性が高いでしょう。また、餌を探しにいって迷子になっていることも考えらます。

秋は、スズメバチがとくに活発になる時期です。攻撃性が非常に高いため、見つけたときはより慎重に行動しましょう。秋は巣も最大化している傾向にあるので、見つけたら業者に駆除を依頼するのがおすすめです。

スズメバチが4～6月頃に1匹でウロウロしているのはなんで？

4～6月ごろにスズメバチが1匹でウロウロしていたら、女王蜂が新たな巣を作る場所を探している可能性が高いでしょう。女王蜂は、5月ごろから巣を作り始めることが多く、4月くらいから巣に適した場所を探しています。

春先は働きバチの数が少なく、巣を作っていたとしても比較的小さめです。駆除費用も抑えやすいため、ウロウロしているのを見つけたら巣がないか探してみましょう。

まだ巣が作られていないようであれば、捕獲器などを活用して巣が作られるのを防止するのがおすすめです。

スズメバチの駆除ならハチ駆除専門クリーンライフへ相談を！

スズメバチが1匹でウロウロしているのは、女王蜂が巣を作る場所を偵察していたり、餌を探していたりするなどが考えられます。スズメバチは攻撃性が高く、1匹とはいえ油断ができません。

近くに巣がある可能性もあり、人的な被害が生じる恐れがあります。

そのようなときに頼れるのが、ハチ駆除のプロ「ハチ駆除専門クリーンライフ」です。

経験豊富なスタッフが安全かつ、迅速にスズメバチを駆除いたします。巣の再発防止対策も対応しており、スズメバチによる被害の防ぐのにお役立ていただけます。

見積もりや相談は無料で承っておりますので、「とりあえずの相談」「ちょっとだけ話を聞いてみたい」のようなときでもお気軽にお問い合わせください。