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アシナガバチ対策の完全ガイド|刺される前にできる予防と安全な駆除方法
春から秋にかけて、軒下やベランダに突然現れるアシナガバチ。巣を作られる前にどのような対策ができるのでしょうか。
本記事では、アシナガバチ対策に焦点を当てて解説します。
- 「寄せ付けない対策はある?」
- 「見つけたけど放っておいて大丈夫?」
- 「自分で駆除できる?」
などの疑問に向けて、アシナガバチの習性を踏まえた予防対策や環境づくり、巣の駆除方法などをまとめました。正しい対策を知り、アシナガバチの被害から身を守りましょう。
Contents
アシナガバチ対策を始める前の基礎知識

アシナガバチ対策を始める前に、基礎知識をチェックしておきましょう。アシナガバチの見た目や巣の特徴、行動パターンなど、知っておいた方がよい情報を解説していきます。
アシナガバチの見た目・巣の特徴
まず、アシナガバチの見た目や巣の特徴を見ていきましょう。
アシナガバチは、黒ベースに黄褐色や黄色の縞模様が入るものが多く、一般的に12〜26 mm程度とスズメバチに比べて少し小柄。体はスリムで後脚が長く、垂れ下がるように飛ぶ姿が特徴です。
巣の形状としては、いわゆる丸い玉状のスズメバチの巣とは異なり、育房(幼虫を育てる部屋)が露出したシャワーヘッドのような構造です。軒下・ベランダの手すり・木の枝裏・壁面陰など住宅周りに作られやすく、身近な反面、気付かずに刺激してしまいがちなので、注意してください。
アシナガバチの巣に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。
アシナガバチの行動パターン
続いて、アシナガバチの行動パターンを解説します。
アシナガバチは、春(4〜5月頃)に冬を越した女王バチが単独で巣作りを開始し、初期の幼虫を育てはじめます。6月以降に働きバチが増えてくると、巣と集団が一気に成長します。
活動が最も活発になるのは7〜8月で、それに合わせて防衛本能も強くなるので、刺傷被害が増えるのもこの頃。
幼虫の餌として、芋虫・毛虫・バッタなど昆虫類を捕らえて巣に持ち帰る習性がある一方で、成虫自身は花の蜜を採取するので、人の生活圏である庭木周辺を飛び回るケースが多いでしょう。
また、アシナガバチは営巣場所を記憶するので、巣を撤去した後でも同じ場所に新たに営巣し直す傾向にあり、定期的な点検が必須です。
アシナガバチに刺された時の症状
万が一、アシナガバチに刺された時の症状も把握しておきましょう。
アシナガバチに刺されると、まず刺された部位に鋭い痛みが走り、赤み・腫れ・かゆみ・熱感を伴います。刺された後30分〜数時間が症状のピークで、その後数日で徐々に落ち着くケースが多いですが、全身症状が出る「アナフィラキシーショック」に至る場合も。
同じ種類の蜂に二度以上刺された経験がある場合や、体質的にアレルギーを生じやすい方は、めまい・じんましん・呼吸困難・吐き気・血圧低下などの全身症状が起きやすいので、「ただの虫刺され」と見過ごさず、速やかに医療機関を受診してください。
アシナガバチの営巣を予防する対策

次に、アシナガバチの営巣を予防する対策を解説します。
できることから始めてみましょう。
軒下・庭木・ベランダを整理する
アシナガバチは、春に女王バチが営巣に適した場所を探します。主に、雨風をしのげる屋外に目星をつけるため、軒下や庭木の枝裏・ベランダ・物置の天井裏付近などが選ばれやすい傾向にあります。
こまめにベランダの不用品を整理したり、庭木を選定したりすると、巣の候補地に目を付けられずに済むはずです。
ベランダに営巣される理由や予防策は、以下の記事を参考にしてください。
忌避スプレーを散布する
アシナガバチの嫌う成分が入った、忌避スプレーを散布するのも効果的。
例えば、ピレスロイド系の殺虫・防虫成分が含まれる市販の蜂用スプレーは、予防効果が1~4ヵ月ほど持続します。
ただし、忌避成分は時間の経過や雨によって減少するため、こまめに散布するようにしてください。
巣作りが始まる前の時期に先手を打つのが、被害拡大を防ぐ鍵になりますよ。
ダミーの巣を用意する
アシナガバチは、すでに他の蜂がその場所に巣を構えている場合、別の場所を探す習性があるとされています。これを利用して、軒下やベランダ、庭木の枝などにダミーの巣を設置しておく予防策があります。
ダミーの巣は、ホームセンターなどでも販売されていますし、新聞紙を丸めてひもで吊るす簡易的なものでも問題ありません。
ダミーを目立つ位置に吊るしておけば、女王バチが「先客あり」と錯覚してその場所に巣を作らない傾向にあるのです。
女王蜂を捕獲するトラップを作る
巣を作らせない、という視点を変えて、越冬明けの女王バチを捕獲して、そもそもの巣作りを阻止する方法もあります。
手作りでトラップを仕込めば、女王蜂自体を捕獲できるので、いつ巣を作られるかおびえなくてもよいでしょう。
自作できるトラップについては、次の項で詳しく解説していきますが、蜂の巣を作らせないための対処法は、以下の記事もチェックしてみてください。
アシナガバチ対策になるトラップの作り方

では、アシナガバチ対策になるトラップの作り方をご紹介します。
必要なものと手順を、それぞれ参考にしてください。
必要なもの
トラップと言っても、以下のような身近なアイテムで完成します。
- 空のペットボトル
- 誘引剤用の材料(酒300 ml・酢100 ml・砂糖100g等)
- カッターナイフまたはハサミ
- キリ(ペットボトルに小穴をあける用途)
- 紐または針金(トラップを吊るすため)
ペットボトルは、できるだけ大きめで凸凹の少ない透明なタイプを選びましょう。基本的に「侵入しやすく、出にくく、誘引臭を発する」構造をつくる道具が必要になるわけです。
手作りの手順
では、具体的な手順を見ていきましょう。
- ペットボトルの飲み口側から3分の1程度の場所にマジックで印をつける
- カッターナイフで切り分ける
- 切断した飲み口側を逆さまにして、ボトル本体に差し込んでじょうご状に固定する
- 側面上部にキリや千枚通しで数ヶ所小穴を開ける
- 誘引剤を調合(例:酒300ml+酢100ml+砂糖100gなど)する
- ペットボトル底部の1/3〜1/4程度の量を注ぐ
- 紐や針金をボトルの上部に取り付けて、トラップを吊るせるようにする
- 早朝や夜間に効果的な場所へ設置する
早朝や夜間は、アシナガバチの活動が少なくなるので、その間に設置するのが安全です。トラップに適した設置場所は、次の項を参考にしてください。
適した設置場所
トラップ設置は、以下の条件を満たす場所を探しましょう。
- 地上から1.5〜2m程度の高さ
- 人やペットの出入りが少ない静かな場所
- 直射日光が強く当たらない、風通しがある場所
風通しの良い場所や、営巣されがちと言われる軒下やベランダなどに設置してください。女王バチが巣作りを開始する4〜5月前後に設置するのが、一番効果的です。
アシナガバチが寄り付きにくい環境作り対策

続いて、アシナガバチが寄り付きにくくなる環境作りにも焦点を当てていきます。
上記5つのポイントを参考にしてください。
生ゴミを放置しない
生ゴミを屋外にそのまま放置すると、「餌の確保がしやすい場所」としてアシナガバチに認定されてしまいます。実際、ハチは生ゴミなどのにおいや残飯、飲み残しなどをきっかけに人家の近くに飛来することが報告されています。
ゴミ箱にはきちんとフタを付け、袋をしっかり閉じて定期的に回収しましょう。特に、日中に出したままにしておくと、ハチの活動時間と重なって危険度が増します。
水はけを良くする
庭やベランダに水が溜まっていると、ハチにとって水分補給しやすい場所になるでしょう。
雨樋や鉢皿に水が溜まっていないか、バルコニーの排水がつまっていないかなどを定期的にチェックし、砂利敷きや傾斜をつけるなどして水はけを改善するのをおすすめします。
湿気がこもると、蜂以外の害虫も寄生しやすくなりますよ。
庭やバルコニーの掃除を徹底する
庭やベランダの草木が伸び放題、落ち葉も放置したままの状態は、アシナガバチが巣を作りやすい恰好の場所。庭やバルコニーを常に掃除して整理整頓しておく習慣は、蜂の巣対策にも効果的。
剪定で樹木の枝を軽くしたり、不要な植木鉢や段ボール箱などは速やかに処分したりしてみましょう。
植える花の種類を精査する
アシナガバチの成虫は、花の蜜・花粉を餌として訪れるため、庭・バルコニーにある花の種類によって、蜂が集まりやすくなるのは否定できません。
蜂が好まない植物の代表として、ミント・ユーカリ・ラベンダーなど、香りが強めな植物が挙げられます。甘い香り・花粉が豊富な花は蜂の誘引源となるため、植栽の品種選びも環境作りには重要と言えるでしょう。
定期的に巣がないか確認する
営巣されたとしても、ハチの巣が小さい段階であれば対処が容易ですが、そのまま放置するとスピードを増して巣が拡大します。
定期的に家の周辺をチェックして、未然に、もしくは初期の段階で巣を見つけるようにしてください。
もし、巣を見つけた時には、大きさや場所によって駆除方法を選定する必要があります。
アシナガバチの巣を見つけた時の駆除方法は、次の項で詳しく解説していきます。
アシナガバチを見つけた際の駆除対策

アシナガバチやアシナガバチの巣を見つけた時の駆除対策を解説します。
ニーズに合った方法で、速やかに駆除しましょう。
自分で駆除する
アシナガバチの数が少ない、もしくは巣が作り始めの小さい状態であれば、自身で駆除できるケースが多いでしょう。
揃えるべき道具や、正しい手順をご紹介します。
<事前に揃える道具>
- 蜂用の殺虫スプレー
- 防護服(なければ厚手の長袖・長ズボン・レインコートで代用)
- マスク・ゴーグル
- 軍手
- 長靴
- 脚立または踏み台(高所の場合)
- 高枝切りバサミ
<手順>
- 防護服でしっかり素肌や目を保護する
- 巣から適度な距離を保ち、殺虫スプレーを噴霧する
- 一晩置き、翌日蜂の動きがないか確認する
- 巣の中の蜂が全滅していたら巣を落す
- 巣と蜂の死骸をゴミ袋に入れる
- 蜂の巣があった場所に再度念入りにスプレーする
シンプルな作業ではありますが、油断は禁物です。夕方から夜間の時間帯を狙い、殺虫スプレーもたっぷり用意して備えましょう。
逃げ出した蜂が後々になって戻ってこないように、巣のかけらや死骸は丁寧に除去して、最後にもう一度スプレーしてください。
アシナガバチ駆除の正しい方法は、以下記事で詳しく解説しています。
自治体に相談する
お住まいの自治体で、蜂の巣除去などの対策を実施しているケースもあります。
スズメバチよりおとなしいとされるアシナガバチに関しては、自治体が補助サービスを提供していないケースもありますが、まずはお住まいの自治体に確認してみましょう。
蜂の種類を問わず補助金が使えたり、防護服の貸し出しを実施していたり、役立つサービスがあるかもしれません。
蜂の巣駆除に使える補助金については、以下記事を参考にしてください。
蜂駆除専門業者に依頼する
手っ取り早く専門の駆除業者に依頼するのが、一番安全な対策と言えます。
専門業者であれば、駆除や予防に関するすべての手間を丸投げできるので、コストパフォーマンスは高いでしょう。特に、難所や高所にできた巣や大きく成長した巣の除去は、そのまま依頼するのが一番安心です。
駆除業者ならではのメリットや費用相場は、次の項を参考にしてください。
アシナガバチ対策は蜂駆除専門業者が安心

最後に、蜂駆除専門業者のメリットや費用相場を見ていきましょう。
蜂駆除業者に依頼するメリット
専門業者だからこそのメリットは、主に以下の3つが挙げられます。
- 危険を避けられる
- 巣をしっかり取り除ける
- 後片づけや再発予防まで任せられる
アシナガバチは人を避ける習性があるものの、巣に近づいたり刺激すると急に攻撃してくるため、場数を踏んでいる業者に依頼するのが安心です。再発予防も徹底してくれるので、長期的なアシナガバチ対策になるでしょう。
費用相場
蜂や蜂の巣駆除にかかる主な費用相場を、以下の表にまとめました。
| 作業メニュー | 費用相場 | 備考 |
|---|---|---|
| 点検のみ | 無料~3,000円程度 | 業者によっては、駆除を依頼した場合に点検料が無料になるケースも |
| 蜂のみの捕獲 | 6,000円~8,000円 | 営巣前の1匹程度の捕獲 |
| 一般的なアシナガバチの巣除去 | 10,000円~20,000円 | 巣が低所・規模が小さい場合の一般的相場 |
| 難所・高所設置 | +3,000円~20,000円 | 高所作業・足場使用・壁内・軒下奥・室外機内部など、状況によって変動 |
| 大規模な巣駆除 | 20,000円前後 | 事業用途など対外的な場所での駆除 |
大きくなればなるほど、比例して費用も上がります。初期段階で依頼するのが一番の節約と言えますね。
蜂駆除の相場は、以下の記事で詳しく解説しています。
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アシナガバチと安全に向き合うための対策を解説しました。
スズメバチよりおとなしいとされるアシナガバチですが、刺傷能力は引けをとりません。特に、人間の生活圏内に巣作りするアシナガバチは、意図せず刺激しかねないので、十分注意が必要です。
定期的な点検や予防対策は、蜂の動きに詳しいプロの業者を活用しましょう。なかでも、『ハチ駆除専門クリーンライフ』は、点検から駆除作業、予防対策に至るまで、アシナガバチ対策を徹底しています。
対策する効果を最大限に生かすために、ぜひ気軽に相談してみましょう!
アシナガバチ対策に関するよくある質問
- アシナガバチが巣を作りやすい場所はどこですか?
- アシナガバチは、雨風や直射日光を避けられる、軒下や庭木・ベランダ・窓サッシの隙間・エアコン室外機の中などに巣を作ります。定期的に点検するのをおすすめします。
- アシナガバチ対策を始めるのに最適な時期はいつですか?
- アシナガバチは、春に冬越しの女王蜂が巣作りを始めるため、4~5月からの対策が効果的。活動が活発になる7〜8月の前には、環境整備を済ませておきましょう。
- 市販の殺虫スプレーで安全に対策できますか?
- アシナガバチ駆除に効果がある「ピレスロイド系」成分を含むものを選べば、市販の殺虫スプレーでも一定の安全対策になるでしょう。
ただし、既に大規模な巣に発展していると、市販のスプレーだけでは難しいので、駆除業者に依頼すべきです。
- アシナガバチの巣は自分で駆除できますか?
- 巣がまだ小さい、かつしっかりと防護服を着用すれば、自分で駆除も可能です。
しかし、巣が高所や難所にあったり、大きく成長していたりするなら、速やかに専門業者に依頼してください。
- 駆除したのに再び巣を作られるのはなぜですか?
- 一度巣があった場所は、アシナガバチに「営巣に適した場所」として認識されている可能性があります。駆除後でも再び営巣されやすいので、油断は禁物です。
危険ですので、無理せず
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