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アシナガバチの女王蜂を徹底解説!行動パターン・危険性・安全な対処法まで
「庭や軒下にいるアシナガバチは、もしかして女王蜂?」と不安に感じていませんか?
本記事では、アシナガバチの女王蜂について詳しく解説していきます。
女王蜂は、アシナガバチの巣作りや産卵の中心となる重要な存在。
「女王蜂は一匹で行動するの?」
「寿命はどのくらい?」
「危険性はない?」
などの疑問に対して、女王蜂の特徴や行動パターン、危険性の有無などをご紹介します。本記事を読めばアシナガバチの特性や対処法を把握できるので、万が一の事態にも落ち着いて行動できますよ!
Contents
アシナガバチの女王蜂に関する基本情報

最初に、アシナガバチの女王蜂に関する基本情報を見ていきましょう。
上記3点に着目して、解説していきます。
女王蜂の役割
アシナガバチの女王蜂は、集団の核となる一匹で、主に「巣の設立」「産卵」「集団勢力の維持」という役割を担います。
春になると、冬を越した女王蜂が独りで巣づくりを始め、初期の幼虫を育てます。やがて働き蜂が育つと、今度は働き蜂が巣作り・餌集め・幼虫世話などの多くの任務を引き受け、女王蜂自身は、産卵に専念していく流れになります。
働き蜂に産卵能力はありません。女王蜂の後方支援として、巣の拡大や防衛を担います。
雄蜂の役割は、主に交尾に限定され、針を持たず餌集めや巣作りには関与しません。
このように、女王蜂・働き蜂・雄蜂の間には明確な役割分担があり、それぞれの役割を果たしながら、コロニーが維持されているのです。
女王蜂の外見
次に、女王蜂の外見について解説します。
アシナガバチは、全体的にスリムな体型で、体色は黄色と黒の縞模様。長めの後脚をだらりと垂らして飛ぶのが共通の特徴ですが、女王蜂は、働き蜂と比べて「ひと回り体格が大きめ」であるのが見て取れます。
見た目だけで働き蜂と確実に判別するのは難しいものの、春に単独で活動する大きめの個体がいた場合、女王蜂の確率が高いと言えるでしょう。
女王蜂の寿命
アシナガバチの女王蜂の寿命はおおよそ1年程度とされており、巣で暮らすアシナガバチの中で、唯一冬を越す存在です。
秋に新しい女王候補が生まれ、雄蜂と交尾を済ませた後、越冬状態に入ります。春に暖かくなると単独で巣を作りはじめ、秋に新しい候補とバトンタッチして役目と寿命が終わります。
一方、働き蜂は、数週間から数ヶ月と非常に短命で、冬を越せません。
つまり、女王蜂が越冬に成功するかどうかが、翌年の営巣成立に直結するというわけです。女王蜂の寿命および越冬状態はアシナガバチの生態を理解する上で重要なポイントと言えるでしょう。
季節ごとの女王蜂の流れは、次の項で詳しく解説していきます。
アシナガバチの女王蜂の行動パターン

では、アシナガバチの女王蜂の行動パターンを、一年を通して見ていきましょう。
- 【4月~】春先に巣作り場所を探す
- 【5月下旬〜6月頃】単独で営巣し、産卵も開始する
- 【7月~9月】働き蜂に営巣を任せ産卵に専念
- 【10月以降】新しい女王蜂を産卵したのちは寿命を迎える
それぞれの時期ごとに解説します。
【4月~】春先に巣作り場所を探す
女王蜂は、唯一冬を超える存在。冬を越えた女王蜂が、単独で活動を再開するのは春、約4月中旬から下旬ごろです。
春になると、女王蜂は自らが巣の基盤をつくるため、軒下・木の枝の隙間・雨どい下など、風雨をしのげかつ定着しやすい場所を探します。場所を特定したら、巣材を集めるために植物の繊維や木片を噛み砕き、唾液と混ぜて紙材のような巣板を作る準備を始めます。
最初の営巣段階では働き蜂はいないため、女王蜂は「巣材集め」「巣の建設」「幼虫の世話」「産卵」の全てを単独で実施するわけです。
攻撃性はまだ低めで、この時期に駆除や予防するのが一番安全とされています。
アシナガバチが一匹でウロウロしているなら、女王蜂かもしれません。以下の記事を参考にして、適切に対処しましょう。
【5月下旬〜6月頃】単独で営巣し、産卵も開始する
5月下旬から6月にかけて、女王蜂は選定した場所に定着し、卵や幼虫を育てる小室となる育房を作りはじめます。
働き蜂が少ないうちは、女王蜂自身が積極的に巣材を噛み砕き、幼虫に与えるエサも確保するなど、子育てと巣の拡大を併行します。同時に、育房を作っては卵を産み続ける、という忙しさ。
やがて、孵化した幼虫が働き蜂へと成長して、巣材集めや幼虫の世話などを引き受けられるようになると、女王蜂は産卵に集中していきます。女王蜂の警戒心が強まってくるのもこの時期と言えるでしょう。
【7月~9月】働き蜂に営巣を任せ産卵に専念
7月から9月にかけて、巣の大きさや働き蜂の数がピークを迎え、女王蜂はほぼ巣材の集めや幼虫の世話から手を引き、産卵に専念するフェーズに到達します。
働き蜂が巣材集めや幼虫の給餌、巣の防衛を担当し、女王蜂は新たな卵を次々と産み出します。
ただ産卵しているわけではなく、9月頃に新女王候補にうまく引き継がれるように、女王蜂はコロニー全体の繁栄を守るための産卵戦略を維持しているのです。
活動が活発なこの時期は、巣に近づくと刺されるリスクがかなり高いでしょう。
【10月以降】新しい女王蜂を産卵したのちは寿命を迎える
10月以降になると、巣の役割を終えた旧女王蜂は次世代を残し、新しい女王蜂と雄蜂が交尾に備えます。その後、旧女王蜂と働き蜂は次第に死没し、活動を終了していきます。
そして、新たに交尾を済ませた女王蜂のみが越冬の場所を確保して、来春の巣作りに備えて静かに休眠状態に入ります。交尾するのは、この1度だけ。精子を溜めた新女王蜂は、翌春の営巣に向けて、一匹のみで越冬するのです。
このサイクルを経て、アシナガバチの巣は一年限りの構成を終えます。巣そのものは翌年には利用されず、新たな女王蜂が新たな巣を作り始めていきます。
アシナガバチの女王蜂の危険性

巣の活動が活発になるにつれて、女王蜂の攻撃性も高まります。女王蜂の毒針の特性や、刺された時の症状を解説します。
毒針の特性と攻撃性
アシナガバチの毒針は、毒液に含まれる成分として以下の成分が確認されています。
<ヒスタミン、セロトニン、ハチ毒キニン、マストパラン、ポリアミン、ヒアルウロニダーゼ、アンチゲン5など>
構成成分は、スズメバチの毒と共通点が多く「中〜高程度の毒性」を有しています。
通常、こちらから刺激しなければ刺してこないという性質があるものの、巣を刺激したり大量に働き蜂が出ていたりする時期には、防衛反応として刺されるリスクが上がります。女王蜂だけでなく巣全体を働き蜂たちが攻撃をしかける姿勢があると覚えておきましょう。
刺されたときの症状
アシナガバチに刺されると、まず刺された部位に痛みが走り、赤く腫れる症状が現れます。多くの場合、痛みや腫れは数時間~1日で治まる傾向にあるものの、毒に対するアレルギーがある人、あるいは過去に蜂に刺された経験がある人は、刺された直後~数分以内に「アナフィラキシーショック」を起こす恐れもあるので要注意。(参考文献:アナフィラキシーショックの症状と原因)
全身のじんましん、口や喉の腫れ、呼吸困難、血圧低下、意識喪失などの幅広い症状が現れ、命に関わるケースも報告されています。
刺されたあと症状が通常と異なるなら、すぐに医療機関を受診しましょう。
アシナガバチの女王蜂を見かけたときの対処法

ここで、アシナガバチを見かけた時の正しい対処法をお伝えします。
- 静かにその場を離れる
- 営巣しているようなら駆除対策を取る
まずは、身を守るのが大切。それぞれ解説していきます。
静かにその場を離れる
アシナガバチを見かけた際は、慌てて手で払ったり大きな声を出したりせず、低姿勢でゆっくりとその場を離れましょう。
蜂の種類や女王蜂に限らず、蜂は刺激を受けるとフェロモンを出して仲間を呼び寄せ、一気に攻撃してくるケースが多く見られます。巣の近くや蜂が頻繁に出入りしているような場所では特に警戒されるので、「刺激しない・近づかない」が鉄則。
巣の場所を無理して探すのではなく、まずは安全な場所まで離れてください。
営巣しているようなら駆除対策を取る
蜂が群れて飛んでいたり、一箇所から蜂が出入りしていたりするなら、営巣が始まっている確率が高いでしょう。
巣を放置すると成虫数が増えて危険性も増すため、速やかに駆除する必要がありますが、巣の規模によってはかなり注意が必要です。
具体的な駆除方法は、次の項で解説していきます。
アシナガバチの駆除方法

アシナガバチの駆除方法には、以下の2つが挙げられます。
巣の場所や状態によって、駆除方法を決めてください。
自分で駆除する方法
もし、アシナガバチの巣が、女王蜂単独で作り始めた時期であれば、巣の大きさや蜂の数が少ないので、自身で駆除できる可能性があります。
ただし、小さいからと言って油断は禁物。揃えるべき道具や、正しい手順を徹底してください。
<事前に揃える道具>
- 蜂用の殺虫スプレー
- 防護服(なければ厚手の長袖・長ズボン・レインコートで代用)
- マスク・ゴーグル
- 軍手
- 長靴
- 脚立または踏み台・高枝切りバサミ(高所の場合)
<手順>
- 夕方から夜間の時間帯を狙い、防護服でしっかり素肌や目を保護する
- 巣から適度な距離を保ち、殺虫スプレーを噴霧する
- 一晩置き、翌日蜂の動きがないか確認する
- 巣の中の蜂が全滅していたら巣を落す
- 巣と蜂の死骸をゴミ袋に入れる
- 蜂の巣があった場所に再度念入りにスプレーする
作業自体はシンプルですが、殺虫スプレーの刺激で、巣の中の蜂が出てくる恐れも否めません。巣で休んでいる時間帯を狙って、一気に噴射するようにしてください。蜂用殺虫スプレーは強力な分、中身がなくなるのも早いため、複数本用意しておくのをおすすめします。
逃げ出した蜂が後々になって戻ってきて、新たに巣を作らないように、最後にもう一度スプレーしておくのも忘れないようにしましょう。
小さな蜂の巣を駆除する際のポイントは、以下記事で詳しく解説しています。
専門業者に駆除を依頼する方法
巣が大きい、蜂の数が多い、場所がわからない、などのケースでは、蜂駆除専門の業者に駆除を依頼しましょう。
蜂駆除を専門としている業者は、作業内容も徹底しています。巣の位置や規模、周囲の環境に応じて最適な方法を使い分ける点も、プロならではの安心感があるでしょう。単なる撤去にとどまらず、戻りバチ対策・再発防止対策も実施してくれるので、長期的な視点からもおすすめの方法です。
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アシナガバチ女王蜂は専門業者による駆除がおすすめ

アシナガバチの女王蜂などの蜂駆除は、専門業者に依頼するのがおすすめ。安心できるポイントをお伝えします。
- 危険回避できる
- 巣ごと駆除してくれる
- 再発防止対策までしてくれる
それぞれ、参考にしてください。
危険回避できる
女王蜂は、営巣の初期段階だけでなく、巣が成長して成虫数が増えると防衛行動が強まります。働き蜂それぞれの防衛本能も強まるため、一匹刺激すると一挙に襲ってくる恐れがあるのです。
市販の殺虫剤で一度に全滅させられないと、逆に攻撃されたり逃げた女王蜂が再度巣作りを始めたりするリスクも否めません。
場数を踏んでいる専門業者であれば、巣の場所や状態を適切に見極め、安全に迅速に駆除できます。効率の良い作業による安心感は、大きなメリットと言えるでしょう。
巣ごと駆除してくれる
アシナガバチの巣は、人間の生活圏内ながらも、手の届きづらい難所に多く作られます。室外機内部のような細かい構造を利用して営巣するケースもあるので、素人には除去が難しいでしょう。
巣の特定ができなかったり、アプローチすらできなかったりする時でも、専門業者なら手際よく除去してくれるはずです。
再発防止対策までしてくれる
巣自体を除去できたとしても、女王蜂が別の場所で再び営巣を始める可能性があります。実際に、巣があった場所に戻りバチが現れるケースも多く報告されていますし、一度営巣した場所に再び巣が作られる習性も無視できません。
その点、専門業者は、巣撤去の後に、巣跡周辺の殺虫スプレー処理、忌避剤の散布、巣作りが起こりやすい場所の点検などをセットで実施してくれます。
除去だけでなく、その後の長期的な対策まで含まれているので、費用対効果は高いと言えるでしょう。
蜂駆除にかかる費用相場は、以下記事で詳しく解説しています。
アシナガバチの女王蜂を見つけたら「ハチ駆除専門クリーンライフ」に相談しよう!
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アシナガバチの女王蜂について、生態や寿命、巣での役割などを解説しました。
アシナガバチの女王蜂は、その年のアシナガバチの繁栄に欠かせない存在。女王蜂一匹だからと安心していると、あっという間に大きく営巣します。
定期的な点検を怠らず、もし女王蜂を見かけたなら、初期の段階で駆除できると安心ですね。
定期的な点検や駆除作業は、実績豊富な『ハチ駆除専門クリーンライフ』がおすすめです。
現地確認や見積もり作成は無料で対応しているので、ぜひお気軽にご相談ください!
アシナガバチの女王蜂に関するよくある質問
- 女王蜂と働き蜂の違いは何ですか?
- アシナガバチの女王蜂は、巣を作り卵を産む役割を担う唯一の個体です。春先に単独で巣作りを始め、働き蜂を育てることで群れを形成します。
一方、働き蜂は、個体の増加には関与せず、巣の維持や幼虫の世話、餌の採取、防衛などを担当します。それぞれの役割分担によって巣が安定的に成長するわけです。
- 女王蜂が1匹だけで行動している時はありますか?
- アシナガバチの女王蜂は、春先(4月頃)には1匹だけで行動しています。
越冬を終えた女王蜂は、新しい巣を作るために単独で場所を探し、巣を作りはじめます。この時期はまだ働き蜂がいないため、餌集めや幼虫の世話もすべて1匹でこなします。
春先に1匹で飛んでいるアシナガバチがいたなら、女王蜂が周辺で巣の場所を探していると考えるべきでしょう。
- 女王蜂はどのくらいの寿命を持っていますか?
- アシナガバチの女王蜂の寿命はおよそ1年です。
春に単独で巣作りを始め、夏から秋にかけて働き蜂を育て、次世代の女王蜂や雄蜂を産みます。秋以降になると、役目を終えて寿命を迎え、新たな女王蜂だけが越冬します。
越冬した若い女王蜂は翌春に再び活動を始め、新しい巣を作るというサイクルが毎年繰り返され、群れ全体の繁殖が維持されています。
- 女王蜂が巣作りを始めるサインを教えてください。
- 女王蜂が巣作りを始めるサインとして、春先に単独で活動しているケースが挙げられます。一匹で飛んでいる場合は、巣の場所を見定めているか、巣材を集めているかの確率が高いでしょう。
すでに何匹も蜂が飛んでいる場合は、巣作りどころか、すでに大きく巣が成長している恐れがあります。一匹で行動している時が巣の作り始めだと見極めて、早めに駆除するのが一番安全です。
- 女王蜂を寄せつけないためにできる日常対策はありますか?
- 女王蜂を寄せつけないためには、巣作りに適した場所を減らす必要があります。
軒下や雨どい、屋外の物置周りの隙間などに忌避剤を散布しましょうふさぎましょう。
室外機の内部に営巣するのも、アシナガバチに多く見られる現象です。甘い食べ物や飲み残しをベランダなどに放置せず、こまめに点検するようにしてください。
危険ですので、無理せず
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