スズメバチの巣駆除で補助金が出る自治体はある？支援制度と負担を軽減するコツ

スズメバチの巣の駆除にかかる費用に頭を抱えた経験はないでしょうか。実は、駆除費用の一部を補助金や助成金として自治体が支援している場合があります。本記事を読めば、以下の悩みが解決します。

• スズメバチの巣駆除にかかる費用を減らしたい
• 補助金が出る条件を知りたい
• 補助金以外の支援制度を知りたい
• 補助金申請の注意点を知りたい

本記事では、補助金が支給される代表的なパターンや申請方法、注意点などを分かりやすく解説する他、負担を軽減するためのポイントも紹介します。

巣の駆除で補助金が出るのは2パターンある

 

自治体がスズメバチの巣駆除に対して補助金を支給する場合、大きく分けて以下2つのパターンがあります。

• どの駆除業者に依頼しても補助金が受け取れるパターン
• 指定された駆除業者のみ補助金が受け取れるパターン

これらの制度には特徴や申請方法の違いがあるため、住んでいる自治体のルールをよく確認しなくてはなりません。ここでは、実施している自治体を例に挙げながら補助金を受け取れるパターンについて解説します。

どの駆除業者に依頼しても補助金が受け取れるパターン

一部の自治体では、住民が任意の駆除業者に依頼してスズメバチの巣を駆除した場合、補助金を受け取れます。この場合、駆除後に必要な書類を提出することで、補助金が交付される仕組みです。

埼玉県熊谷市では、スズメバチの巣の駆除費用に対して、上限10,000円の補助金を交付しています。申請には、駆除前後の写真や領収書の写しなどが必要です。詳しくは熊谷市の公式サイトをご確認ください。

指定された駆除業者のみ補助金が受け取れるパターン

任意ではなく指定された駆除業者に依頼した場合に限り、補助金を交付している自治体もあります。この制度では、事前に自治体に申請し、指定業者を通じて駆除してもらわなければなりません。

例えば、千葉県印西市では、スズメバチの巣の駆除費用の半額（上限5万円）を補助しています。詳細は印西市の公式サイトをご確認ください。

また、兵庫県宍粟市では、指定業者によるスズメバチの巣の駆除費用の半額（上限8,000円）を助成しています。申請は駆除後30日以内に完了しなくてはならない点に注意してください。詳細は宍粟市の公式サイトをご確認ください。

自治体では補助金以外にもさまざまな支援がある

自治体の支援制度は補助金だけではありません。以下、3つの支援を実施している自治体もあります。

• スズメバチの巣駆除業者の紹介
• 自治体や委託業者による駆除の実施
• 駆除に必要な道具の貸し出し

ここでは、補助金以外の具体的な支援策について解説します。

スズメバチの巣駆除業者の紹介

スズメバチの巣駆除にあたって、自分で信頼できる業者を探せず困っている人も多いのではないでしょうか。こうした住民の不安を軽減するために、あらかじめ提携している駆除業者を紹介したり、申請者の要望に応じて情報提供をおこなったりしている自治体があります。

例えば群馬県沼田市では、サイトにおすすめの業者を一覧で掲載しています。このような紹介制度を利用すれば、業者選びに迷った時も安心です。

自治体や委託業者による駆除の実施

一部の自治体では、住民の申請に応じて、職員が蜂の巣の状況を確認し、必要に応じて自治体自らまたは委託業者を通じて駆除をおこなう制度を設けています。

例えば、茨城県北茨城市では、市が委託業者を派遣して駆除を実施しています。このように、補助金に限らず現場対応を含めた支援を受けられる自治体も存在しているのです。

駆除に必要な道具の貸し出し

駆除作業を自力でおこなう予定のある住民に対して、防護服や蜂用の殺虫スプレーなどの道具を無料または有料で貸し出す制度を設けている自治体も存在します。

例えば、北海道新得町では、ハチの巣駆除用防護服及び薬剤（噴霧器）の貸し出しをおこなっています。このように、自治体によっては費用面だけではなく安全面にも配慮した取り組みを実施しているのです。ただし、住んでいる地域によって支援内容や申請条件が異なるため、事前に確認しておきましょう。

巣の駆除で補助金を申請する際の注意点

蜂の巣駆除に対する補助金制度は住民にとって心強い支援です。しかし、利用する際には下記4つの注意点があります。

• 支給金額には上限がある
• 駆除してくれるのはスズメバチの巣のみ
• 支援制度を実施している自治体が少ない
• 申請手順は自治体によって異なる

ここでは、補助金を申請する上で知っておきたい注意点について解説します。

支給金額には上限がある

補助金制度が用意されている自治体であっても、駆除費用のすべてが補填されるわけではありません。ほとんどの自治体では上限額が設けられており、それを超えた費用は自己負担です。

上限額は自治体によって異なるため、申請の前に内容を確認しておきましょう。

駆除してくれるのはスズメバチの巣のみ

多くの自治体では、補助金や無料駆除などの対象を「スズメバチの巣」に限定しています。そのため、アシナガバチやミツバチについては、自力での退治や民間業者への依頼を前提とする対応が一般的です。

ただし、青梅市など一部の自治体では、アシナガバチやミツバチの巣に対しても条件付きで支援対象としています。特にミツバチの場合は益虫であるため、駆除する前に地元の養蜂家へ相談することで引き取りを受けられる可能性があります。

このように、スズメバチの種類によっても対応が異なるため、まずは自治体に相談してください。

支援制度を実施している自治体が少ない

スズメバチの巣駆除に対する補助金や支援制度は、全国のすべての自治体で整備されているわけではありません。都市部や人口の多い地域では比較的制度が整っている傾向にあるものの、地方や中小規模の自治体では未整備のケースも多く見られます。

また、制度があっても住民が知らないまま自費で対処しているケースも多く見受けられます。補助の有無や内容については、自治体の公式サイトで最新情報を確認しましょう。

申請手順は自治体によって異なる

補助金の申請に関しては、各自治体で定められた手続きに従わなければなりません。申請は「駆除前に必須」としている自治体もあれば、「駆除後○日以内に申請書と領収書を提出する」形式のところもあります。

また、申請書の様式、必要な添付書類、窓口の部署なども自治体ごとに異なります。手続きの遅れや書類の不備があると補助が受けられなくなるため、早めに対応しましょう。

巣の駆除費用を抑える方法

自治体によっては補助金が出る所があるものの、できる限り駆除費用は抑えたいと考えている方も多いのではないでしょうか。巣の駆除費用を抑える方法は以下の3つです。

• 巣が小さいうちに駆除する
• マンションにできた場合は管理会社に連絡する
• 費用が安い業者を選ぶ

工夫次第では大幅なコストカットにつながる可能性もあるため、紹介する3つのポイントを押さえておきましょう。

巣が小さいうちに駆除する

スズメバチの巣は初期段階で駆除するのがおすすめです。巣が小さいうちは数も少ないため、費用を抑えやすくなります。反対に、放置すると巣の拡大とともに高所作業や防護対策が必要となり、費用が大幅に上がる可能性があります。

春から初夏にかけては巣が作られ始める時期にあたるため、こまめに住まいの周辺を確認して早めに対応するのがポイントです。

下記記事では、自力で退治したい方向けに詳しい退治手順や注意点について解説しています。小さい巣を自力で退治しようと考えている方はぜひ参考にしてください。
スズメバチを駆除したい時はどうしたら良い？自力での退治方法とおすすめ駆除方法を紹介！

マンションにできた場合は管理会社に連絡する

マンションやアパートなどの共同住宅にスズメバチの巣ができた場合、すぐに管理会社へ連絡してください。なぜなら、建物の管理者がどのように対応するか確認しなくてはならないためです。

場所によっては管理会社側が費用を負担するケースもあるため、自己判断で動く前に管理会社の判断を仰ぎましょう。万が一対応を誤ると費用を全額負担させられる可能性もあるため、マンションに住んでいる方は勝手に退治するのは避けましょう。

費用が安い業者を選ぶ

駆除費用を抑えるには、複数の業者を比較して料金が安く、信頼性のある業者を選ぶことが重要です。電話やネットで見積もりを依頼し、基本料金や追加費用、出張費の有無をチェックしましょう。

極端に安い業者は作業が雑だったり、後から追加費用を請求されたりする可能性もあるため注意が必要です。料金だけでなく口コミや対応の丁寧さも確認したうえで、総合的に判断してください。

優良なスズメバチ駆除業者の選び方

スズメバチの巣駆除は命にかかわる作業であるため、信頼できる業者に依頼することが重要です。優良なスズメバチ駆除業者の選び方は以下の通りです。

• 口コミ・評判を確認する
• 無料見積もりがあるか確認する
• 作業後の追加費用の有無を確認する
• 作業後のアフターフォローがあるか確認する

安さだけを基準にして選ぶと、追加費用の発生や不十分な作業対応などのトラブルに巻き込まれるリスクがあります。ここでは、失敗しない業者選びのためにチェックすべき4つのポイントを紹介します。

口コミ・評判を確認する

業者選びで最初に確認したいのが、利用者からの口コミや評判です。公式サイトだけでなく、第三者のレビューサイトやSNSも参考にしてください。

実際の対応の早さや作業の丁寧さ、料金の明瞭さなどが具体的に書かれていると信頼性が高まります。作業事例の写真が掲載されているとより信頼感があるためおすすめです。

無料見積もりがあるか確認する

スズメバチの巣駆除作業をしてもらう前に、無料見積もりをおこなっているか確認しましょう。現地調査した上で金額を提示してくれる業者であれば、追加費用のトラブルも避けやすくなります。

電話だけでおおまかな費用を伝える業者もありますが、詳細が不明なまま作業を依頼するのはリスクがあるため、可能な限り現地見積もりを依頼するのがおすすめです。

作業後の追加費用の有無を確認する

駆除料金のトラブルでよくあるのが、作業後に予想外の追加費用を請求されるケースです。作業中に状況が変わったとしても、事前の説明や同意なく金額が変わるような業者は避けましょう。

そのため、見積もりの段階で「追加費用が発生する条件」や「作業範囲」について説明があるかどうかを確認してください。明朗な料金体系を提示している業者なら作業後の追加費用についても安心です。

作業後のアフターフォローがあるか確認する

駆除が終わった後に再びスズメバチが戻ってきたり、別の場所に巣を作る可能性があります。そうしたケースに備えて、アフターフォローがしっかりしている業者を選びましょう。

例えば、一定期間内の再発に対して無償対応をおこなうサービスや、駆除後の予防措置を提案してくれる業者などは信頼できると言えます。このように、作業完了後まで責任を持つ姿勢があるかを確認することも重要なポイントです。

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