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スズメバチが殺虫剤で死なないのはなぜ?原因と効果的な駆除・対策方法を徹底解説
「スズメバチに殺虫剤を使ったのに死なない」「どうやって駆除すればいい?」などと、スズメバチの駆除でお悩みの方も多いのではないでしょうか。
実は、スズメバチに殺虫剤が効かないのには明確な理由があります。
本記事では、スズメバチが殺虫剤で死なない原因や効果的な殺虫剤の選び方、正しい駆除手順まで詳しく解説します。安全で確実にスズメバチを駆除したい方は、ぜひ参考にしてください。
Contents
スズメバチが殺虫剤で死なない理由
スズメバチが殺虫剤で死なない場合、以下のような3つの理由が考えられます。
- 殺虫剤の種類が適していない
- 噴射の距離やタイミングが不適切
- スズメバチの特性によるもの
それぞれ詳しく見ていきましょう。
殺虫剤の種類が適していない
スズメバチに殺虫剤が効かないのは、使用している殺虫剤がスズメバチに適していないことが原因です。
市販の殺虫剤には蚊やゴキブリ、ハエなど特定の害虫を対象とした製品が多くありますが、これらはスズメバチに対して十分な効果を持ちません。
スズメバチを駆除するには有効成分を高濃度で含み、スズメバチ用と明記された製品を選ぶ必要があります。
万が一スズメバチに適していない殺虫剤を使うと、死なないだけでなく興奮して攻撃的になったり逃げられてしまったりするリスクもあるため、殺虫剤の種類は必ず確認するようにしましょう。
噴射の距離やタイミングが不適切
殺虫剤の種類が適していても、噴射する距離やタイミングが適切でなければ効果を十分に発揮できません。
距離が遠すぎると薬剤がスズメバチに届かず逃げられてしまうことがあるため、噴射距離は最低でも2〜3mのものを使用し、確実に噴射できるようにしましょう。
また、風が強い日や雨天時は薬剤が流されてしまうため避けた方が無難です。無風または穏やかな風の日を選んで殺虫剤を活用することで、安全で確実な駆除が可能になります。
スズメバチの特性によるもの
スズメバチが殺虫剤で死なない最後の理由が、スズメバチの特性によるものです。スズメバチの体は外側が硬いキチン質の殻で覆われており、殺虫剤の侵入を防ぐバリアのような役割を果たしています。
加えて、スズメバチには体を常に清潔に保つ習性があり、足や口を使って体表についた異物や毒を取り除こうとします。そのため、スズメバチの自浄行動によって薬剤の効果が薄れてしまうのです。
さらに、スズメバチの種類によっては特定の殺虫成分に対して耐性を持つ個体も存在するため、スズメバチの特性を理解して対策を取ることが重要です。
スズメバチに効果的な殺虫剤の選び方
スズメバチに効果的な殺虫剤は、以下のような点を重視して選ぶことが重要です。
- スズメバチ用と明記されたものを選ぶ
- 即効性や持続効果もチェックする
- 殺虫成分のピレスロイド系が含まれているものを選ぶ
- 巣にも対応している殺虫剤を選択する
それぞれ詳しく解説します。
スズメバチ用と明記されたものを選ぶ
スズメバチを効果的に駆除するには、スズメバチ用と明記された専用の殺虫剤を選ぶことが重要です。スズメバチ用の駆除剤は高い噴射力と濃度を持ち、飛行中の個体にも対応できるよう設計されています。
同じハチでもミツバチなどの小さなハチとは体の大きさや攻撃性が異なるため、十分な効果が得られません。
スズメバチにはより強力な薬剤が必要になるため、スズメバチ対応と明記されているかを確認してから購入しましょう。
即効性や持続効果もチェックする
スズメバチを駆除する際は、殺虫剤の即効性と持続効果の両方を確認することが重要です。
スズメバチは警戒心が非常に強く、一度逃がすと再び捕まえるのは困難になります。そのため、噴射と同時に効果が現れるような即効性の高い製品を選ぶことで、逃げられるリスクや反撃の危険を減らせます。
さらに、持続効果のある殺虫剤を使用することで、後から巣に戻ってくるスズメバチへの対策や新たな巣作りの予防にもつながります。
即効性と持続性、両方のバランスが取れた製品を選ぶことが安全で確実な駆除を行ううえで大切になります。
殺虫成分のピレスロイド系が含まれているものを選ぶ
スズメバチの駆除において、殺虫成分は非常に重要です。なかでも、ピレスロイド系の成分は、昆虫の神経系に作用して麻痺させる特性を持ち、高い即効性と致死性を発揮します。
ピレスリンは膜電位依存性ナトリウムチャネルを開いた状態に拘束し昆虫の神経伝達機構を攪乱する。
引用元:公益社団法人日本農芸化学会 松田一彦(2003):「昆虫の神経イオンチャネルと除虫菊によるピレスリン生合成の制御に関する化学生物学的研究」
特に、スズメバチのように体が大きく飛行能力に優れた昆虫に対しては、この神経毒性のある成分が非常に有効です。
また、ピレスロイド系は哺乳類や人間への毒性が比較的低く、屋外で使用しても安全性が高いとされています。そのため、一般家庭でも安心して使える殺虫剤として広く採用されています。
製品ラベルには成分名が記載されているので、フェノトリンやシフルトリン、ペルメトリンなどの記載があるかを確認すると良いでしょう。
巣にも対応している殺虫剤を選択する
スズメバチの駆除は、ハチそのものの処理だけでなく巣の駆除まで行う必要があります。そのため、巣に直接噴射しても効果を発揮する殺虫剤を選ぶことが重要です。
巣にも対応できる殺虫剤は、広範囲に噴射できるノズル設計や長時間効果が持続する成分が含まれており、巣の奥に潜むスズメバチにも薬剤が届きやすくなっています。
また、巣に戻ってきた蜂にも持続効果が残ることで再侵入を防げるため、殺虫剤を選ぶ際は巣にも対応可能な殺虫剤を選びましょう。
殺虫剤で死なないスズメバチを自分で駆除する4つのステップ
殺虫剤で死なないスズメバチを駆除するには安全面に配慮しつつ、以下のようなステップで進めることが重要です。
- 必要な道具を準備して備える
- スズメバチの巣に向けて殺虫剤を連続で噴射する
- スズメバチの巣を落として撤去する
- 再建しないように対策を行う
それぞれの手順を解説するので、危険を回避しつつ安全に駆除できるようにしましょう。
Step1.必要な道具を準備して備える
スズメバチを自分で駆除するには、事前の準備が大切です。安全性を確保するために、まずは以下のようなものを準備しましょう。
- 防護服
- 帽子
- 手袋
- ゴーグル
- 殺虫剤
- 懐中電灯
- 脚立・踏み台
- 長い棒
- ゴミ袋
防護服は万が一のため必ず必要ですが、どうしても揃えられない場合は厚手の長袖・長ズボンを重ねて着用し、針が通らないように工夫しましょう。
また、スズメバチは本能的に黒を外敵と判断して攻撃性を強める傾向があるため、防護服の色は白・薄いベージュ・薄いグレーなどがおすすめです。
加えて、万が一刺されたときのために虫刺され用の薬や救急キットも準備しておきましょう。準備を万全に整えることが、安全で確実な駆除への第一歩です。
Step2.スズメバチの巣に向けて殺虫剤を連続で噴射する
準備が整ったら、スズメバチが活動を控える早朝または夕方の時間帯に作業を行います。
巣に近づく前に風向きや周囲の安全を確認し、スプレーの噴射距離を活かしてできるだけ距離を保ちながら巣に向かって連続で噴射します。
攻撃してくるスズメバチにも狙いを定め、逃がさないようしっかり対応しましょう。また、スズメバチはすぐに反撃してくる可能性があるため、継続的に薬剤を噴射し続けることが大切です。
1本では足りない可能性もあるため、複数の殺虫剤を準備しておくと安心です。
Step3.スズメバチの巣を落として撤去する
スズメバチの動きが完全に止まったことを確認したら、次は巣の撤去作業に進みます。巣をそのまま放置しておくとスズメバチが再び戻ってくる可能性があるため、確実に取り除くことが重要です。
まずは、巣の中や周囲にまだ生きている蜂がいないかを慎重に確認し、安全を確保したうえで作業を行いましょう。巣が木にぶら下がっている場合は長い棒などを使って落とし、袋に入れてしっかりと密閉します。
袋の中には念のため殺虫剤を噴射してから密閉するとより安全です。なお、死んだスズメバチであっても数時間は毒針が機能するため、絶対に素手で触れないように注意しましょう。
Step4.再建しないように対策を行う
巣を撤去した後は、同じ場所に再びスズメバチが巣を作らないよう、再発防止の対策を行いましょう。
まず、巣があった場所やその周辺に殺虫剤や忌避スプレーを噴霧し、スズメバチが寄りつかないようにします。
スズメバチはフェロモンや残り香に反応して戻ってくるため、しっかり清掃してアルコールや漂白剤で拭き取るのも効果的です。
また、庭木の剪定やエアコンの室外機、軒下など、巣を作りやすい場所をこまめに点検・整理しておくことも予防策になります。
一度巣を作られた場所は再建されやすいため、早期の対策と継続的な管理が大切です。
スズメバチを自力で駆除する際の注意点
スズメバチを自力で駆除する際は、以下のような点に注意が必要です。
- 高所での作業は落下リスクに気を付ける
- 刺されるとアナフィラキシーショックの危険がある
- 巣に戻って再度活動する可能性がある
それぞれ詳しく解説します。
高所での作業は落下リスクに気を付ける
スズメバチの巣を自分で駆除する際は、高所から落ちるリスクに注意が必要です。スズメバチの巣は軒下や木の枝、屋根裏など高所に作られることが多く、自力での駆除には落下の危険が伴います。
そのため、脚立や踏み台を使って作業する際は安定した足場を確保し、無理な姿勢にならないように注意が必要です。
また、スズメバチに襲われてパニックになると転落事故につながる可能性が高まるため、あらかじめ脱出ルートを確保しておくことも重要です。
一人での作業は危険なので、できれば複数人で安全を確認しながら作業を進めましょう。
刺されるとアナフィラキシーショックの危険がある
スズメバチに刺されると激しい痛みや腫れを伴うだけでなく、重篤なアレルギー反応であるアナフィラキシーショックを引き起こす可能性があります。
症状は刺された直後から数分以内に現れ、呼吸困難・吐き気・意識障害などを伴うこともあり、命にかかわるケースもあります。
「ひどい場合は刺されて30分~1時間で呼吸困難、腹痛、意識消失や血圧低下などを生じて、死に至ることがあります。」
引用元:公益社団法人日本皮膚科学会— 日本皮膚科学会 「Q9 ハチに刺されるとどうなりますか?」
特に、過去に蜂に刺されたことがある人やアレルギー体質の人は特に注意が必要です。少しでも体調に異変を感じた場合はすぐに作業を中断し、医療機関を受診しましょう。
不安がある場合は自分で無理に駆除をしようとせず、専門業者に依頼するのが安全です。
巣に戻って再度活動する可能性がある
スズメバチの巣を一度撤去したとしても、油断は禁物です。巣にいた個体すべてを駆除しきれていない場合、戻ってきたスズメバチが再び巣作りを始める可能性があります。
特に働きバチが外出中だったケースでは殺虫剤が効いていない蜂が戻ってきて再活動を始めることがあるため、巣の周辺をしばらく観察し、早めに対処することで被害を防げます。
自分で駆除する際の注意点やリスクについては以下記事でも解説していますので、ぜひチェックしてみてください。
スズメバチを殺虫剤以外で駆除する方法
スズメバチの駆除方法は、殺虫剤だけではありません。
本章では、スズメバチを殺虫剤以外で駆除する以下の3つの方法を紹介します。
- 忌避剤を使う
- スズメバチトラップを設置する
- スズメバチの駆除を専門業者に依頼する
詳しく見ていきましょう。
忌避剤を使う
殺虫剤を使わずにスズメバチを遠ざけたい場合は、忌避剤の活用が効果的です。忌避剤とは、スズメバチが嫌がるニオイや成分を散布することで近づかせないようにする防除アイテム。
市販の忌避スプレーや吊り下げ式の忌避剤には天然ハーブやカプサイシン、シトロネラなどが含まれており、人やペットに対して比較的安全なのが特長です。
玄関先や軒下、ベランダなど蜂が寄りやすい場所に設置しておくことで、巣作りを予防する効果が期待できます。ただし、既に巣ができている場合の駆除効果は乏しいため、あくまで予防目的での使用がおすすめです。
スズメバチトラップを設置する
スズメバチを物理的に捕獲する方法として、トラップの設置があります。
ペットボトルなどを使った自作トラップに甘い飲料やアルコールを混ぜた誘引液を入れることで、スズメバチをおびき寄せて中に閉じ込める仕組みです。
具体的な誘引液の例としてはビールや焼酎にジュースや砂糖を加えたものなどがあり、春から夏にかけての活動期に効果を発揮します。
トラップは人の出入りが少ない場所や蜂の飛来ルートに設置すると効果的ですが、誤って人間が近づかないよう注意も必要です。
また、放置すると腐敗や異臭の原因になるため、定期的なチェックと交換を心がけましょう。
スズメバチの駆除を専門業者に依頼する
専門業者に依頼して駆除する方法もあります。
スズメバチの駆除に不安がある場合や巣の場所が高所や壁内部、屋根裏など手の届きにくい場所にある場合は無理に自力で対応せず、専門の駆除業者に依頼するのが最も安全で確実です。
プロの業者は短時間で巣ごと駆除してくれたり再発防止のアドバイスをもらえたりするため、特に小さなお子様や高齢者がいる家庭では、無理をせず専門業者に任せることをおすすめします。
スズメバチの駆除を安心して任せたい方には、『ハチ駆除専門クリーンライフ』がおすすめです。巣の場所や蜂の種類を問わず専門スタッフが安全かつ迅速に対応してくれるため、初めての方でも安心です。
「蜂の巣かも?」と思ったら、まずはお気軽に相談してみてください。
スズメバチを自力で駆除するのが不安な際は『ハチ駆除専門クリーンライフ』にご相談を!
「ハチ駆除専門クリーンライフ」にお気軽にご相談ください!
殺虫剤で死なないからと言ってスズメバチの巣を放置すると、どんどん大きくなり家族や近隣住民にも危険が及ぶ可能性があります。
しかし、自力での駆除には刺傷リスクや落下の危険が伴い、正しい知識と準備がなければ非常に危険です。
「自分で駆除するのは不安…」「高所での作業が難しい」と感じる場合は、無理せずプロに依頼するのがおすすめです。
『ハチ駆除専門クリーンライフ』では、専門スタッフが全国対応で迅速に駆けつけ、安全にスズメバチの巣を取り除きます。無料相談も可能ですので、少しでも不安がある方はまずは気軽にご相談ください。
殺虫剤で死なないスズメバチに関するよくある質問
- 殺虫剤がかかったスズメバチはどうなる?
- 殺虫剤がかかったスズメバチは神経を麻痺させる薬剤により動きが鈍くなり、やがて飛べなくなって死に至ります。ピレスロイド系などの成分がスズメバチの神経系に作用するためです。
- 蜂スプレーでどれくらいで蜂は死にますか?
- スズメバチ用のスプレーなら数秒から十数秒で効果が出ます。即効性のある薬剤を正しく噴射すれば、短時間で動きを止めることが可能です。
- 殺虫剤を使用するときの注意点はありますか?
- 殺虫剤を使用する際は、風向きに注意して風上から噴射し、肌を露出せず防護服を着用しましょう。また、周囲に人やペットがいないことを確認し、屋外で使用するのが安全です。
危険ですので、無理せず
まずはプロに相談を!
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